一部執集

― 怠慢と追求の巧い駆け引き ―

卵黄の色の濃い薄いはただ単に親鶏の食わすエサが違うだけって分かっておきながらもついつい真っ赤っかの卵黄見ると「スッゲーええ卵やんけ!」と条件反射的に口にしてしまう癖は治らないものですよ

最近、まれに見る頭痛にちょこちょこ悩まされる。別に二日酔いとか飲み過ぎとかそういうわけではありません。

 

そういや前に友人に約束した、写真現像して送るっちゅー話がまだ出来てない。

いい加減やらんと。今年入ってもうどんだけ経ってんねんっていう。それもやし、我ながらにええ感じのばっかやからどれをピックアップしようか正直選べん。まぁーハズレがない。かといって選り好みせず良さ気なの現像しまくって枚数送りつけるのもこう、あれだしな(笑)

昔からやけど性格的にチャランポランっちゅーかええ加減なとこあるから、約束しだしっぺ自分のくせにいつの間にやら風化して、自分で言うたこと自体忘れてもうたりとか、そういうことがないようにせねば。

 

そうそう、また別の話。

「歴史はここから始まった」、と言っても過言ではない、地球のロック・バンドの歴史の、本当の意味での1ページ目とも言えるアルバム、

 

PLEASE PLEASE ME

 

晴れて、入手!!!!!!

 

Apple*1やんけ、って!?

PARLOPHONE*2ちゃうやんけ、って!?

再発版やんけって!?

今だけはそこは大目に見ておくんなまし。そんなこと言うてる場合じゃないんですよ!

 

正式には「PLEASE PLEASE ME with Love Me Do and 12 other songs」。

これがね、マジで凄いの。

 

本当はCAVERN CLUB*3でのライヴの音源をそのまま一枚のレコードにしようとしたものの、想像しても何となく分かるように今のように機材や音響環境に乏しい時代。音質がまぁー聞けたもんじゃない、って。

んで急遽EMIスタジオ*4で、既存のシングル曲を覗いた8曲をライブ形式でセッションした演奏を録音した物が、このアルバム。

バンド音楽の歴史の始まりでもあると共に、ロックバンドのアルバム史上、世界初の「ライヴ・アルバム」とも言われている。

 

製作時間、聞いて驚け、たった1日やぞ(爆)

各メンバーは勿論、何よりGeorge Martinが凄すぎる。

 

まぁさ、そこに封入されてた日本人評論家のライナーノーツもさ。自ずとParlophoneリリースから随分経って色んなロック音楽が多様化されてるその時代背景を鑑みてのコメントやと思うけど、

そのコメントたるや、「おぼつかない」だったり「拙い」とか、「まだまだ」だったりとか。痛烈とまでは行かないながら若干批判的な言葉が目立つ。

俺はねー、違うんだよ。そうじゃない。

そうであって、当たり前なんだよ。年代から考えて。寧ろそれこそが一つの醍醐味だったりするんだよ。

それこそ俺も色んな音楽が身近にすぐ手に入り聴ける現代人の一人だからこそこういうことが言えるんやとは思うけど。 

あれも、一つの英国バンドさながらの味っつーか。

アメリカの黒人R&BミュージシャンやBlues、Rock'n'Rollミュージシャン、Chuck BerryやEddie CochranやPresley巨匠、そういった米国ミュージシャンに憧れてはいるけど、今一つ「なりきれてない」感。「あと一歩何かが足りない」感。

あれあってこそ、アメリカにはないイギリスミュージシャンながらの一つの風、カラーを感じる。と俺は思う。

 

しかしこのアルバム、何が凄いって、

A面からB面の最初っから最後まで、見事に外れ曲がない。

1曲目にPaulの「1, 2, 3, 4!!」のカウントからガツーンと始まり*5、中盤Baby It's YouやChainsやDo You Want to Know A Secretなどのセンチで「聴か」すメロウなチューンに胸撃たれ、最後Twist And Shoutの、Johnの強烈なシャウトで大暴れしてアルバムが終わる。

この時代に、こんな「生(LIVE)」丸出しの出来すぎたアルバムがあっていいのか(爆)

 

嗚呼、長なった。

 

また買った店も店で、すげー値段で置いてるから恐ろしい。

ジャケット見て、値札見た瞬間「は。」って言うてもうたし(笑)

それまで、求めてたものが色んな店で悉くないない続きで、「レコード収集恒例のまたこのパターンか」みたいな感じで若干テンション下がってるとこにこれだから俄然グイグイノリにノってもうて、

《もうこのアルバム手に入るし今日はこれ以上何も求めない!!》って腹ん中で思いながら「The WhoのMY GENERATIONのアルバムって売ってたりしませんかね?」ってのを口実に店員と10分くらい喋り倒してた(笑)

まぁ結果的に置いてなかったんやけど、いかにしてそのアルバムが飛び抜けて人気なのかを店員と語り尽くしてしまった。

 

正直、Whoの「MY GENERATION」も、BEATLESの「PLEASE PLEASE ME」が欲しかった時と同じくらい欲しい。

MY GENERATIONも、俺の人生。WhoがまさにR&Bに傾倒していた頃のアルバム。

この際俺の視点で言おう。

ショッキングな、という意味では両者同等のレベルで凄まじかった。ただ厳密に言うなら、

「PLEASE PLEASE ME」が、俺の中で英国ロックとして、サウンド的にある種「癒し」となってるのに対し

「MY GENERATION」は、まさに文字通りの意味での「衝撃」、「驚愕」、「何だこれ」の連続。

最初から最後まで飛ばしまくり、アクセルベタ踏み、止まることを知らないアルバム。

そう考えると、BEATLESのそれのほうがAmerican R&B感、American Doo-Wop感ある。

MY GENERATIONの凄いとこって、最初から最後まで本当、「英国」なんだよ。

サウンドにとってもさ。こう、ムッチャカッコいいわけではない感じとか。何かちょっとダサい。ちょっと何か欠けてるような。惜しい感じ。勢いだけでヤっちゃってる感もそう。

これが凄い英国臭ムンムンする。

本人たちは至ってガチでアメリカンR&Bや黒人文化の影響下での演奏なのは言うまでもないし実際そう。ただこのバンドの場合はどっからどう演奏しても、そしてどっからどう聞いても、絶対に、他ならぬ「英国ビート」「英国サウンド」となってしまう。米国サウンドにはならず、英国サウンドになっちゃう。

これは紛れもないThe Whoマジック。

マジで言葉で表現できない。聞かんと分からん。もう初っ端の「Out In The Street」の時点で「うっっわー!イギリスぅぅ~~!!」って、なる。これは本当聞かんことには何とも分からない。

Peteがたった一つ、パワーコードを弾くだけで、Johnがたった一本、弦に触れるだけで、Keithがたった1個、トップシンバルを殴るだけで、

Rogerがたった1個、アルファベットを発するだけで、

脳内に走馬灯のように吹き荒ぶ、イギリスの通りや建物、街並み、UNIONJACK

 

あのバンドが、何か音を1個出すだけで、ビッグベンロンドンタワーブライトンピアセヴン・シスターズUNIONJACK旗が脳内に浮かぶ。

そんなバンド、かつて見たことない。

 

PLEASE PLEASE MEの話したかったんかMY GENERATIONの話したかったんか分からんなってきた。

 

つまり、PLEASE PLEASE MEが究極の値段で手に入れれたぜFUCKIN'最高な気分だぜ、ってことが言いたかった。

MY GENERATIONの話は、マジで蛇足。入手したそのときにちゃんと話そう。

まぁMY GENERATION含め両アルバム共にマジで天秤にかける行為がクソなくらい甲乙付けがたい最強のアルバムってこと。俺の人生であり、血や肉。骨の髄。

 

愛してるぜ、British Beatよ。

 

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*1:1976年に日本国内で再リリースしたレーベル

*2:1963年に、正真正銘、本家本元とも言えるイギリスから当時リリースされたレーベル

*3:BEATLES誕生の地として世界的に周知されているマージーサイド州リヴァプール、その畔に1957年から半世紀以上に渡って経営されてるクラブハウス。BEATLESがまだ「Quarry Men」名義の頃から演奏してきた、バンドの故郷とも言える場

*4:今でいうAbbey Road Studio

*5:1曲目「I Saw Her Standing There」の冒頭