一部執集

― 怠慢と追求の巧い駆け引き ―

うちの母親が「アンジェラ・アキの『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』を聞いて、マジで泣いた」と、いつか言っていた気がする。

こう、やってると


記憶は、毎日毎日新たな情報だらけな中常に上書き保存されて、

覚えていたはずの過去のあらゆる記憶が

無自覚にランダムに消去(忘却とも)されてたりするものやけど

 

音楽って

 

過去に耳にしてたはずの音楽って

 

忘れてるはずのものがずっと頭に残ってる

 

忘れてるはずのものほどずっと頭に残ってる

 

諸行無常の世界

 

全てのものは移ろい行き、新しく何かが生まれそして消え行く

そんなサイクルのこの世界で

 

音楽だけは

 

音楽だけは

 

多分永遠の存在なんやろうなって

 

こんな廃れた、いつ消えても潰れてもおかしくもなんともない世界の中で産まれた、

 

形のない、

しかし確たる永遠の魂を持つ

唯一無二の存在

 

俺と、

 

俺たちと、

 

皆んなと

 

音楽って、

 

切っても切り離されん存在やと思った

 

今、

 

俺は物書きをしている。